ピアニストからの手紙トップ 【楽曲解説&練習指導方法】ブルグミュラー:25の練習曲Op.100-18「気がかり」

【楽曲解説&練習指導方法】ブルグミュラー:25の練習曲Op.100-18「気がかり」

2021.06.18

ブルグミュラー:25の練習曲Op.100-18「気がかり」


[ピアノ学習者に頻繁に用いられる有名曲の簡単な解説を定期配信中。毎週火・金に更新]


【概要】

速い16分音符を明確に弾くための練習曲です。すでにある程度の基礎的な指のトレーニングを経験しておくと、苦労なく演奏できるでしょう。

 

【対象レベル】

・5本の指の独立が成されており、速いテンポで明確に打鍵することができる。

・7度以下の音程の重音や和音を瞬時に掴める手の大きさである。

 

【参考演奏動画】

演奏者:塩川正和(当ピアノ教室主任講師)

 

【練習・指導のポイント】

1〜8小節目:

左右の手を別々に練習し、どのような動きになるか分かったらなるべく早めに両手で練習しましょう。16分休符が各拍頭にあるので音価が変わってしまわないように一定のテンポで練習していきます。全体を通してメトロノームを使った練習が効果的でしょう。

右手の移動練習のために、拍毎に一旦止まって次の指の配置を目視する方法も状況に応じて取り入れましょう。

 

13〜15小節目:

右手が突然7度音程で跳躍します。転んでしまいがちなところなので、しっかり打鍵した音を耳で拾いながら、均等な音価になるようにコントロールする必要があります。

 

 

 

 


【執筆者】

塩川正和

パリ・エコールノルマル音楽院卒業。ブルーノ・リグット氏に指事。国内外でのコンクールに多数入賞。印象派〜近現代作品を主に得意とする。ダリ・インスティテュートにて主任ピアノ講師・ヴァイオリン講師を務める。
指導においては導入から上級・専門と幅広く、個々の性格を見極め、それに応じた指導のアプローチを大切にしている。国内の各種コンクールの審査も務めている。
YouTubeにて演奏動画を配信中(チャンネルページ



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