ピアニストからの手紙トップ 子供がまったく家で練習しないのですがどうしたらいいでしょうか。
子供がまったく家で練習しないのですがどうしたらいいでしょうか。
2023.02.17
ピアノ教室に数年通ってくださった小学生以下の生徒さんのご家族からよくご相談をうけます。 何度か似たようなトピックでお話したことがありますが、 過度な声がけや練習の強制はしなくて大丈夫です。 練習しているかしていないかは講師側は少し聞けばすぐに分かりますし、 それとなく講師から伝えることもあります。 私の場合は練習してないなと思ったら特に何も特別なことは言いません。 ですが少しでもこの生徒さん今週はよくできているな、 と感じた週に少しオーバーにすごくいいね!練習頑張ったのかな?とお声掛けします。 そしてそこに必ず具体的に何が良かったのかを付け足します。 レッスンで褒められるというのはとても小さな成功体験ですが、 翌週は練習して臨んで来てくれることが多いです。 練習方法についてもレッスンで指導はしていますが、 基本的には本人に任せるのが1番だと思います。 誰にも干渉されず自分で模索する時間は後々大切な財産になっていくと思っています。 わたしは小学生時代に誰に習った訳でもない模索して 工夫するという能力が今でもとても役に立っています。 もちろんピアノ以外でも。 また、よく間違った認識で「クラシック以外を弾くと指の形や弾き方が崩れるからダメ」 なんてことを言われることがありますが、それは間違った認識です。 弾いてはいけない曲などこの世には存在しないと思います。 私もこの言説には大人になるまで苦しめられ、 やりたかった音楽を制限されたことが何度もあります。 その時はすごく嫌な思いをしました。 もしレッスン以外の曲が弾きたくなった場合、なんでも先生に相談して、 興味があるならやってみればいいと思っています。 多額のお金が必要となってしまうならともかく、今習っているピアノで弾きたい曲がある、 くらいのことを制限してはかわいそうですよね。自分がそういった嫌な思いをしてきた為、 生徒さんには好きな曲を弾いて欲しいという気持ちが強くあります。 せっかく習い始めたピアノですから、一緒に楽しみましょう。 ダリ・ピアノ教室講師 草間 友来(国立音楽大学卒)