ピアニストからの手紙トップ ピアノに関するQ&A-練習のための選曲について

ピアノに関するQ&A-練習のための選曲について

2021.01.05

Q:大人でピアノを習ってます。今一曲しかしてないので、何か別の曲もやった方がいいのか悩んでます。

 

A:(講師:塩川)もし何かほかにも曲をやってみたいというのであれば、それはとても良いことですので是非曲を平行してやってみましょう。

もし始められて間もない場合、最初に取り組むのはバーナムやバイエルなどの教本だと思います。しばらくは教本を集中的に行う必要がありますが、ある程度ピアノ演奏の基礎的なセオリーが分かってきたら、何か簡単で有名なクラシックの曲に同時並行で取り組むとよいでしょう。その際、少し難しいと思えるような曲を選ぶこと、決して短期間で仕上げようと思わないこと、だれか他の人(師事している先生など)から曲を指定してもらうことをするとモチベーションを保ちやすい筈です。

ある程度年数が経っている方だと、ある程度の大曲に取り組んでる方も多いと思います。有名で難しい曲を取り組んでる際に起こりやすい問題としては、曲を仕上げることばかり熱中して、基礎的なテクニックや演奏や読譜の際の普遍的なコツなどがおざなりになっていることが多いです。その場合は、少し簡単かなと思えるような練習曲(チェルニー30,40番練習曲あたりなど)にとりくむとよいでしょう。一見すると簡単でも、単純なスケールやアルペジオを綺麗に弾く事は相応の技術力が求められます。少し初心にかえる気持ちで取り組むと、今まで気づかなかった新たな発見などがあるかと思います。

 

 

 



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