ピアニストからの手紙トップ 【楽曲解説&練習指導方法】ブルグミュラー:25の練習曲Op.100-20「タランテラ」

【楽曲解説&練習指導方法】ブルグミュラー:25の練習曲Op.100-20「タランテラ」

2021.06.29

ブルグミュラー:25の練習曲Op.100-20「タランテラ」


[ピアノ学習者に頻繁に用いられる有名曲の簡単な解説を定期配信中。毎週火・金に更新]


【概要】

25曲中でも難易度の高い曲です。素早い指さばきとポジション移動に加え、舞曲タランテラのリズムである8分の6をしっかりと感じ取れることが重要です。

 

【対象レベル】

・5本の指が独立しており、速いテンポでの打鍵が可能。

・素早いポジション移動のための瞬発力が身についている。

 

【参考演奏動画】

演奏者:塩川正和(当ピアノ教室主任講師)

 

【練習・指導のポイント】

1〜4小節目:

レガートではありますが、同音打鍵が必要なのでなるべく指は軽く動かしましょう。拍感を1小節1サイクルで感じ取ると、自然にアップテンポでの演奏が可能になります。

 

9〜16小節目:

こちらも同音の打鍵がいたるところにあるので、指を軽めに動かしてください。途中タランテラのリズムである8分休符を挟んだ箇所は、休符が短くなってしまわないよう二音間のスラーの方を狭めるよう意識しましょう。

 

17〜24小節目:

こちらは特にリズムが崩れやすいので正確に。途中左手が連符になった際は失速しないように拍を感じながら演奏しましょう。

ダリ・ピアノ教室(浦和駅前教室)

 

 

 


【執筆者】

塩川正和

パリ・エコールノルマル音楽院卒業。ブルーノ・リグット氏に指事。国内外でのコンクールに多数入賞。印象派〜近現代作品を主に得意とする。ダリ・インスティテュートにて主任ピアノ講師・ヴァイオリン講師を務める。
指導においては導入から上級・専門と幅広く、個々の性格を見極め、それに応じた指導のアプローチを大切にしている。国内の各種コンクールの審査も務めている。
YouTubeにて演奏動画を配信中(チャンネルページ



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