ピアニストからの手紙トップ ピアノの練習は一日どれくらいすればいいですか?

ピアノの練習は一日どれくらいすればいいですか?

2022.09.04

何時間やってもいいですよ!
と、言いたいところですが、最近のお子様たちは、たくさん習い事をされているので、
練習時間を確保するのが難しいと思います。
ましてや社会人の方は日々のお仕事で忙しく、ピアノの練習は二の次になってしまいますよね。

私自身はというと、小学生の頃はピアノ以外の習い事は土曜の習字くらいで、
練習時間がありました。
学校から帰ってから1時間くらい。長い時で2時間くらい弾いていました。
高学年になるにつれてもう少し弾いていたかなと思います。

とはいえピアノよりお友達と遊ぶ時間のほうがはるかに長かったように思います。

中学生になってからは部活動で忙しかったので、長くても1時間くらい。
それでも弾かない日はほとんどなかったように思います。

音高受験を決めてからはさすがにもう少し練習していましたが。

人によって事情はさまざまですが、大切なのは時間の長さより
「毎日ピアノに触ったかどうか」
「楽譜を開いたかどうか」。
休日にまとめて何時間も弾くより、毎日10分ピアノに触れたほうがはるかによいと思っています。

気分が乗らない日はハノンだけ、ツェルニーだけでもいいのです。
ほんの少しでも、ピアノに触れたほうがずっといい。

もちろん、どうしても練習できない日もあるでしょう。
そんな日は音楽を聴く時間をとりましょう。
ほかのことをしながらでもいいので、「いいな~」と感じる音楽を聴く。
それだけで、ピアノへの意欲を忘れずにいられると思います。


ダリ・ピアノ教室講師 草間 友来(国立音楽大学卒)


PROFILE

ダリ・インスティテュート「ピアノ教室」
塩川 正和
ダリ・ピアノ教室講師
アドバンスコース特別講師

福岡第一高等学校音楽科卒業。在学中に福岡県高等学校音楽文化連盟コンクールにてグランプリ、ショパンコンクール in Asia 協奏曲C部門九州大会金賞、北九州芸術祭クラシックコンクール一般の部において最年少17歳で大賞及び県知事賞を受賞するなど、コンクールにて研鑽を積む。
また、ボルドーにて開かれたユーロ・ニッポンミュージックフェスティバルに招待演奏者として参加し、ソロ曲及びシュピーゲル弦楽四重奏団とシューマン作曲のピアノ五重奏曲を演奏し好評を博す。

フランスのパリ・エコールノルマル音楽院にフジ・サンケイスカラシップの奨学金を受け授業料全額免除で入学。
20歳にて同校の高等教育課程ディプロムを、翌年には高等演奏課程ディプロムを取得。
エクソンプロバンス・ピアノコンクールにて3位受賞、フラム国際コンクール及びフォーレ国際コンクールにてファイナリスト。

ラヴェル等のフランス印象派の作曲家作品を中心としたリサイタルやアルベニス作曲の組曲「イベリア」の全曲演奏を行うなどのほか、デュオや伴奏活動も積極的に行っている。
北九州芸術祭、長江杯国際コン クール等にて優秀ピアノ伴奏者賞を受賞。

現在は東京を中心に演奏活動を行い、ダリ・インスティテュート(ダリ・ピアノ教室)での指導のほか、日本各地で後進の指導にあたっている。
これまでにピアノを黄海千恵子、故宝木多加志、ブルーノ・リグット、イヴ・アンリ氏に、室内楽をクロード・ルローン氏に師事。

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