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音楽高校の受験について

2022.09.10

9月に入り、中学3年生のみなさんは受験に向けて一生懸命お勉強されている時期かと思います。
進路の決め方は人それぞれですが、音楽の場合はどうでしょうか。

多くの方は大学受験をする時期に、音楽の道へ足を踏み入れる決意をすると思いますが、
高校から音楽の道、音楽高校という選択肢もあるよ、ということをお話ししたいと思います。

私自身音高の受験を決めたのは中学三年生の4月ごろです。当時、国立(くにたち)の音高で「土曜講座」を月に数回開催されていたので、高校見学程度の気持ちで申し込みました。
そこで初めて音高の先生のレッスンを受け、設備を見学して、受験したいという決意が芽生え、両親に打ち明けました。
幸い両親は快く承諾してくれたので、すんなり受験する事が決まり、無事に合格することができました。

音高といえど、高校は高校です。もちろん普通の授業(数学や国語や体育まで)もあります。
加えて、ほぼ毎日音楽理論やソルフェージュの授業があり、毎週ピアノのレッスンもあります。
高校生という伸び盛りの時期に音楽漬けの環境に身を置く事で、生涯の音楽の基礎となるものを培うことができたと思っています。
もちろん今も、あの頃の学びが土台となっていると感じることが非常に多いです。

あくまで選択肢の一つとして、音楽の道を早くから志しているのであれば、音高に行くということは決して悪いことではないと思います。
受験、頑張ってくださいね。

ダリ・ピアノ教室講師 草間 友来(国立音楽大学卒)

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