ピアニストからの手紙トップ ピアノに関するQ&A-指のトレーニングについて(ハノン)

ピアノに関するQ&A-指のトレーニングについて(ハノン)

2020.10.28

Q:ハノン(基礎的な練習教本)を使った練習方法を教えてください。

 

A:(講師:塩川)ハノンを使った練習法は種々の考え方があると思うので、参考までに。

60曲あるうちテクニックの種類によっていくつかのパート(5本の指の独立練習、分散和音、全調音階等)に分かれています。ピアノにおける基礎的なテクニックを網羅していますが、これらを極めた(とても速く正確に弾けるようになった)からといって、どの楽曲も不都合なしで素晴らしく弾けるようになるとは限りません。

また逆に言うと、どの楽曲も素晴らしく弾けるハノンを使わなかったピアニストは、初めてハノンを弾いても全て見事に弾けることは間違いありません。

つまりは良いテクニックを身につけるためにハノンを使うのであって、ハノンの練習曲を全て完璧に弾こうとしてもあまり意味がないということです。

一定のテンポを維持しながら手の形、指が逆向きに反らないようにする、一つ一つの音がクリアで均等に聞こえるようにコントロールする、など、基礎的なことに注意しながらそれぞれの練習曲を弾いてみると良いでしょう。

また、速さ比べをすることに殆ど意味はありません。まずはゆっくり丁寧にはじめ、慣れてきたらある程度の速度までもっていければ十分です。

 

運営企業:株式会社ダリコーポレーション(スクール名:ダリ・インスティテュート)

PROFILE

ダリ・インスティテュート「ピアノ教室」
塩川 正和
ダリ・ピアノ教室講師
アドバンスコース特別講師

福岡第一高等学校音楽科卒業。在学中に福岡県高等学校音楽文化連盟コンクールにてグランプリ、ショパンコンクール in Asia 協奏曲C部門九州大会金賞、北九州芸術祭クラシックコンクール一般の部において最年少17歳で大賞及び県知事賞を受賞するなど、コンクールにて研鑽を積む。
また、ボルドーにて開かれたユーロ・ニッポンミュージックフェスティバルに招待演奏者として参加し、ソロ曲及びシュピーゲル弦楽四重奏団とシューマン作曲のピアノ五重奏曲を演奏し好評を博す。

フランスのパリ・エコールノルマル音楽院にフジ・サンケイスカラシップの奨学金を受け授業料全額免除で入学。
20歳にて同校の高等教育課程ディプロムを、翌年には高等演奏課程ディプロムを取得。
エクソンプロバンス・ピアノコンクールにて3位受賞、フラム国際コンクール及びフォーレ国際コンクールにてファイナリスト。

ラヴェル等のフランス印象派の作曲家作品を中心としたリサイタルやアルベニス作曲の組曲「イベリア」の全曲演奏を行うなどのほか、デュオや伴奏活動も積極的に行っている。
北九州芸術祭、長江杯国際コン クール等にて優秀ピアノ伴奏者賞を受賞。

現在は東京を中心に演奏活動を行い、ダリ・インスティテュート(ダリ・ピアノ教室)での指導のほか、日本各地で後進の指導にあたっている。
これまでにピアノを黄海千恵子、故宝木多加志、ブルーノ・リグット、イヴ・アンリ氏に、室内楽をクロード・ルローン氏に師事。

PAGE TOP