ピアニストからの手紙トップ ピアノに関するQ&A-密集した和音の弾き方

ピアノに関するQ&A-密集した和音の弾き方

2020.10.29

Q:和音を連打する時に綺麗にそろえるコツはありますか?

 

A:(講師:塩川)なるべく自重を使いましょう。一番良くない弾き方は、揃えようとして無理矢理鍵盤をねじ伏せるように弾くやり方です。一見力強く弾いてるように見えますが、打鍵スピードが落ちるので音は遠くまで響かず、腕の筋肉を無駄に使うので非常に疲れます。和音が少なければよいですが、ラッシュのように沢山ある時にこれをやってしまえば下手をすると腱鞘炎などの手のケガに繋がります。

ではどのようにすればいいかと言うと、その和音を弾く前に手の形を作っておくことです。ピアノの鍵盤は白鍵だけでなく黒鍵もあり、更に人間の指の長さはそれぞれバラバラなので非常に絶妙な形をとらなければいけません。そして予め手の形を作っておけば、上から手をおろすだけで綺麗に和音がそろいます。(鍵穴に鍵をさして施錠する仕組みに少し似ているかもしれませんね)

練習の仕方としては上からその和音に向けて手を自由落下させることが非常に有効です。ただ、最初は音を間違えるうえに、結構勇気がいることと、多少痛い思いはするかと思います。無理は禁物ですが、回数を重ねるほど手がそれぞれの和音の形を覚えてくれて、最終的には何の疲れもなく和音のラッシュを弾くことができます。



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