ピアニストからの手紙トップ ピアノに関するQ&A-ペダルの使い方について

ピアノに関するQ&A-ペダルの使い方について

2020.12.22

Q:ピアノを習っている子どもが最近ペダルを使い始めました。いまいち使い方がわからないそうなのですが、どう使うのが正しいのでしょうか。

 

A:(講師:塩川)ペダルは「踏む」というよりも「踏み変える」ことに常に意識を向けましょう。

曲にもよりますが、全体を通してペダルを使うような楽曲であれば、そもそも常に踏んでいる状態を前提に考えるとよいです。その上で、踏み変える場所、踏まない場所というのを決めていくと、消去法的に残っているところはペダルを踏む、ということになります。

踏み始めは比較的簡単ですが、踏み変えるタイミングについては少々訓練が必要です。打鍵した直後の一瞬のうち外して踏みなおしましょう。どうしても外してから踏みなおすのに最初のうちは時間がかかると思いますが、指の細かな動作に比べると簡単なので短期間で慣れるようになります。

楽譜上にはペダルのマークがあることも多くあります。ただし、その通りに踏んだとしても非常に違和感が残ってしまうのがペダルの操作が難しいといわれる所以です。ペダル操作はピアノの響きに依存するところが多いので、「足で踏む」というより「耳で踏む」と例えられることがしばしばあります。なるべくご自身の出した音をしっかり聞き取り、濁っているかどうか、美しく和声が響いているかどうかの判断をすることが基本となります。

 

 



PROFILE

ダリ・インスティテュート「ピアノ教室」
塩川 正和
ダリ・ピアノ教室講師
アドバンスコース特別講師

福岡第一高等学校音楽科卒業。在学中に福岡県高等学校音楽文化連盟コンクールにてグランプリ、ショパンコンクール in Asia 協奏曲C部門九州大会金賞、北九州芸術祭クラシックコンクール一般の部において最年少17歳で大賞及び県知事賞を受賞するなど、コンクールにて研鑽を積む。
また、ボルドーにて開かれたユーロ・ニッポンミュージックフェスティバルに招待演奏者として参加し、ソロ曲及びシュピーゲル弦楽四重奏団とシューマン作曲のピアノ五重奏曲を演奏し好評を博す。

フランスのパリ・エコールノルマル音楽院にフジ・サンケイスカラシップの奨学金を受け授業料全額免除で入学。
20歳にて同校の高等教育課程ディプロムを、翌年には高等演奏課程ディプロムを取得。
エクソンプロバンス・ピアノコンクールにて3位受賞、フラム国際コンクール及びフォーレ国際コンクールにてファイナリスト。

ラヴェル等のフランス印象派の作曲家作品を中心としたリサイタルやアルベニス作曲の組曲「イベリア」の全曲演奏を行うなどのほか、デュオや伴奏活動も積極的に行っている。
北九州芸術祭、長江杯国際コン クール等にて優秀ピアノ伴奏者賞を受賞。

現在は東京を中心に演奏活動を行い、ダリ・インスティテュート(ダリ・ピアノ教室)での指導のほか、日本各地で後進の指導にあたっている。
これまでにピアノを黄海千恵子、故宝木多加志、ブルーノ・リグット、イヴ・アンリ氏に、室内楽をクロード・ルローン氏に師事。

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