ピアニストからの手紙トップ ピアノに関するQ&A-ペダルの使い方について

ピアノに関するQ&A-ペダルの使い方について

2020.12.22

Q:ピアノを習っている子どもが最近ペダルを使い始めました。いまいち使い方がわからないそうなのですが、どう使うのが正しいのでしょうか。

 

A:(講師:塩川)ペダルは「踏む」というよりも「踏み変える」ことに常に意識を向けましょう。

曲にもよりますが、全体を通してペダルを使うような楽曲であれば、そもそも常に踏んでいる状態を前提に考えるとよいです。その上で、踏み変える場所、踏まない場所というのを決めていくと、消去法的に残っているところはペダルを踏む、ということになります。

踏み始めは比較的簡単ですが、踏み変えるタイミングについては少々訓練が必要です。打鍵した直後の一瞬のうち外して踏みなおしましょう。どうしても外してから踏みなおすのに最初のうちは時間がかかると思いますが、指の細かな動作に比べると簡単なので短期間で慣れるようになります。

楽譜上にはペダルのマークがあることも多くあります。ただし、その通りに踏んだとしても非常に違和感が残ってしまうのがペダルの操作が難しいといわれる所以です。ペダル操作はピアノの響きに依存するところが多いので、「足で踏む」というより「耳で踏む」と例えられることがしばしばあります。なるべくご自身の出した音をしっかり聞き取り、濁っているかどうか、美しく和声が響いているかどうかの判断をすることが基本となります。

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