ピアニストからの手紙トップ 【楽曲解説&練習指導方法】ブルグミュラー:25の練習曲Op.100-12 「別れ」

【楽曲解説&練習指導方法】ブルグミュラー:25の練習曲Op.100-12 「別れ」

2021.05.21

ブルグミュラー:25の練習曲Op.100-12
「別れ」


[ピアノ学習者に頻繁に用いられる有名曲の簡単な解説を定期配信中。毎週火・金に更新]


【概要】

動きのある五本の指を使った三連符の練習曲です。それぞれの指の独立性を要し、ある程度高度なテクニックを求められます。ただの単調なメカニックの練習と思わず、テンポ・ルバートを取り入れるなどして豊かな表現で演奏しましょう。

 

【対象レベル】

・5本の指の独立が完成されており、速いスピードで指を動かすことができる。

・ダイナミクスやアゴーギグなどの音楽的表現の実践方法についてある程度理解している。

【練習・指導のポイント】

1〜4小節目:

序奏の部分となります。メロディーのフレージングは、記載のスラーの通りに行います。アクセントやスフォルツアンド、ディミニュエンドとラレンタンドを一つも見落としがないように意識して弾きましょう。

 

5〜12小節目:

右手の三連符が連綿と続くメロディーです。4-5-4-3-4-3の指遣いはややコントロールが難しいので、転ばないように注意しましょう。音価がきちんと揃っているかどうか、拍毎に確認していく作業が有効です。

慣れてきたらなるべくメトロノミックになりすぎず、フレーズ内でのテンポルバートを意識できると音楽的表現が増します。アクセントの箇所をやや重めに弾くことで、安定感が増すでしょう。

 

17〜24小節目:

三連符は左手に移動し、右手は単音の旋律となります。レガートは単調にならないように、フレーズとダイナミクスを意識しながら弾くことに注意を向けましょう。

 

 

 

 




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