ピアノに関するQ&A-リズムや音価(音の長さ)について

Q:譜読みが苦手です。音符はパッとわかるのですが、何となくぐちゃぐちゃで何を弾いてるのか自分でもよくわからなくなります。

 

A:(講師:塩川)リズムと音価をそっちのけで弾いてませんか?音楽は音をならせばそれでいいというものではなく、常に土台にリズムというある種の「波」が存在します。その波にのれるように振り分けてあるものが音価、つまり音の長短です。

四分音符や八分音符など、基礎的な音価は当然分かっているでしょうが、それらがあるリズム(4分の4)内に存在する時、その配置によって多少なりと拍感は変わってきます。これを強拍や弱拍、裏拍などといいます。

同じ四分音符でも裏拍にあればシンコペーションの形をとったり、4分の3での四分音符が3つ連続している時は一番初めは重くなるなど、直観的に認識しなければならない、いわゆる「リズム感」というものが非常に重要になってきます。リズム感を鍛えれば、かなり譜読みはスムーズとなるでしょう。

また、譜読みがうまくいかないほとんどの場合において、比較的長めの音符(二分音符や全音符)の保持を疎かにしていることがよく見受けられます。面倒くさいから譜読みの時は長い音は省略してもよい、などと決して思わない方が良いでしょう。リズムは常に一定間隔の「波」です。すこしでも音が足りないと、その等間隔の波の辻褄が合わなくなり、結局はドミノ倒しのように崩壊していきます。

 

運営企業:株式会社ダリコーポレーション(スクール名:ダリ・インスティテュート)

 

ピアノに関するQ&A-上達段階に応じた練習の仕方

Q:譜読みを終えてある程度練習をしても小節の間でいちいち止まって次を考えてしまいます。流れるように弾きたいのですが。

 

A:(講師:塩川)とても頻繁に聞くお悩みです。結論から言ってしまうと、止まらないで弾ける速さまで落としてゆっくり練習しましょう。

ゆっくり練習する、と言うは易しですが実行するのは難しいと思います。普通の場合、努力しているからには早めに成果を出したいと考えるのが人の常です。指定のテンポより遅く(一見すると)ダラダラ練習することは、成長している度合いが感じられずモチベーションを下げてしまうでしょう。

しかしながら、練習というのは「これさえやれば絶対にうまくなる」というような、いわゆる「最強の練習法」は存在しません。ネジの種類や大きさに合わせて使うドライバーのタイプを変えるように、練習法は柔軟に対応させなければいけません。

なるべく速いテンポで弾き、小節間で止まって次の準備をしてから弾く、というのも実は一種の練習方法になります。問題なのは、練習方法を一種類しか試していないことです。

上達段階においては最低でも3種類の練習方法を試しましょう。何事もそうですが、同じ方法を永遠と行っても基本的には成長しません。ゆっくりの練習というのはできてない証とは思わず、別のタイプの練習の仕方という認識を持てば、積極的に取り入れることができるかと思います。

 

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ピアノに関するQ&A-ピアノのコンクールについて

Q:最近ピアノを習わせてる子どもが熱心にピアノを弾いてます。コンクールにも興味があるようですので、参加してみようか迷ってます。

 

A:(講師:塩川)コンクールへの挑戦は勉強のためにもやる気の維持にも大変ためになることが多いです。もし習ってる本人がやってみたいと言うのであれば、積極的に応援してあげるとよいかと思います。

一般的にピアノコンクールというと、ドラマや漫画の影響もあり、大変な思いをしながら練習して精神を擦切らせ、他のコンテスタントと熾烈に競うというイメージをしがちですが、必ずしもそういうものばかりではありません。(勿論そのようなものも数えきれないほど存在しますが)
最近は初めてのコンクールでも出場しやすいように配慮してくれているもの(曲の難易度が高くない、比較的受賞しやすい、初出場の参加者だけのコンクール等)も多くあるので、まずは挑戦してみることから始めましょう。

普段は教本を進める、発表会で練習の成果を披露する、などが練習のモチベーションの原動力となっているでしょうが、コンクールとなると、ある一曲を最良の状態で演奏する、ということが目標になります。同じ曲を長い間練習しなければならないので少し退屈になる時もあるでしょうが、一つの曲と長い間向かい合うということは今までに気づかなかった多くの発見が生じ、今後の成長にも大きく役立つと思われます。

 

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新年のご挨拶 代表取締役 髙木 博

新年のご挨拶

新年、あけましておめでとうございます。

昨年は新型コロナウィルスの流行が発端となり、我々の生活にも急激な変化が訪れました。
まだ完全なる終息が見えない中、日本のみならず世界を取り巻く経済環境も、大きな転換期に差し掛かってきています。
新しい生活様式やリモートワークの推進など、私たちは次の時代へ向かっているとも言えます。

社会的な大きな転換期となるであろう2021年、私たちDALI  INSTITUTEは、すべての人に価値ある教育を提供し、より一層サービスの向上に努めて参ります。

新年は1月7日(木)より、教室がスタートします。
2021年も引き続きご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げますと共に、皆様のご健勝とご発展をお祈り申し上げます。

 

 

株式会社ダリコーポレーション  代表取締役社長

ダリ・インスティテュート武蔵浦和 General Manager

 髙木 博

 

 

ピアノに関するQ&A-練習のための選曲について

Q:大人でピアノを習ってます。今一曲しかしてないので、何か別の曲もやった方がいいのか悩んでます。

 

A:(講師:塩川)もし何かほかにも曲をやってみたいというのであれば、それはとても良いことですので是非曲を平行してやってみましょう。

もし始められて間もない場合、最初に取り組むのはバーナムやバイエルなどの教本だと思います。しばらくは教本を集中的に行う必要がありますが、ある程度ピアノ演奏の基礎的なセオリーが分かってきたら、何か簡単で有名なクラシックの曲に同時並行で取り組むとよいでしょう。その際、少し難しいと思えるような曲を選ぶこと、決して短期間で仕上げようと思わないこと、だれか他の人(師事している先生など)から曲を指定してもらうことをするとモチベーションを保ちやすい筈です。

ある程度年数が経っている方だと、ある程度の大曲に取り組んでる方も多いと思います。有名で難しい曲を取り組んでる際に起こりやすい問題としては、曲を仕上げることばかり熱中して、基礎的なテクニックや演奏や読譜の際の普遍的なコツなどがおざなりになっていることが多いです。その場合は、少し簡単かなと思えるような練習曲(チェルニー30,40番練習曲あたりなど)にとりくむとよいでしょう。一見すると簡単でも、単純なスケールやアルペジオを綺麗に弾く事は相応の技術力が求められます。少し初心にかえる気持ちで取り組むと、今まで気づかなかった新たな発見などがあるかと思います。

 

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ピアノに関するQ&A-練習時間について(2)

Q:子どもが長い時間練習してくれません。ピアノは好きだと言ってるのに、行動が矛盾してる気がするのですが・・・。

 

A:(講師:塩川)まず考えて頂きたいのは、ある一つの曲をAは合計で10時間練習し、Bは合計で100時間練習し、どちらも同じくらい質の高い演奏ができたと仮定した場合、どっちが最良の練習をしたか、ということです。当然Aのほうが質の良い練習をしたことでしょう。

上達を目標にする際は練習時間を一方的に少なくすることが良いとは思いませんが、効率の良さは十分に考慮すべきです。人間の集中力には限界があるし、そもそも時間は24時間しかありません。過度な練習は腕を痛める可能性もあります。
ピアノさえ弾いておけばいいという人生は当然なく、睡眠や食事、子どもであれば学業、大人であれば仕事や生活など、日々様々な行動をしながらピアノの時間を抽出しなければならないことを考えると、なるべく必要以上の練習は避けた方がよいでしょう。

お子さんが長時間の練習をしてくれないという問題を考えるにあたって、まずそのことを認識したほうがよいと思います。例えばプロは本番の前に1日5時間以上の練習を行うのは当然とされてますが、それにはそうする理由があるからです。
演奏活動をしていると常に3時間くらいのプログラムを持ち続けてることがよくあります。となると、一回通すだけで3時間、二回通せば6時間です。とてもじゃないですが、一曲一曲に悠長に長い時間をかけている場合ではありません。

もしお子さんが将来音楽の道に進むのならば、「効率の良い練習」というのは避けて通れない考え方です。なるべく無理のないよう支えてあげましょう。

 

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ピアノに関するQ&A-演奏本番前の練習について

Q:本番に向けて練習する時、なにか普段と違う練習をした方がいいですか?

 

A:(講師:塩川)これはほとんど私の経験則となります。

例えばとある舞台で一曲ピアノソロで演奏するという機会に際し、既にある程度仕上がっているという前提で言うと大体本番から逆算して2週間くらい前から当日に向けて準備していくとよいでしょう。準備といっても、何も小学校の時につくった夏休みのスケジュール表のようなものをつくれと言っているわけではありません。まずは毎日カレンダーを見て「あと〇日だな」と意識することから行いましょう。

なぜ2週間かというと、少し非科学的な考えとなりますが、バイオリズムを意識すると一般的には凡そのサイクルで好調不調が一巡すると経験により感じたからです。人の精神状態は、どんなに健康な人だとしてもある程度の浮き沈みがあります。もし沈んでる、ネガティブになってる時に本番が重なってしまっては良い演奏をすることは難しいでしょう。興奮しすぎず落ち込まず、体の状態に均衡がとれている時に本番が重なればその人にとっての最良の演奏ができます。そのサイクルを調整するための余裕をもった期間、と思えば納得はいくかと思います。

具体的な練習方法については、とにもかくにも本番を意識した練習が望ましいでしょう。カレンダーで日を追っている時点で、脳裏では本番のことをイメージすることはできているはずです。さらにそれをリアルなものにするために、カメラで自身の演奏を録画してみる、誰か親しい人に聴いてもらうなど、積極的に行ってみてください。曲全体を通す練習ばかりでなく、わざと区切って途中から練習することも記憶力を強化する上で望ましいです。細かいパートに分けて、それを曲の終わりの方から暗譜で弾いていくなども一つのコツとなります。

 

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ピアノに関するQ&A-大人のためのピアノレッスンについて

Q:長年やってみたかったピアノを最近始めようと思いました。大人の場合、子どもがするようなレッスンとは違うのでしょうか。

 

A:(講師:塩川)私としては、年齢はもちろんその人の性格や生活の背景なども考慮してレッスンの進め方を柔軟に対応するのがよいと思っています。

例えば大人と一口に言っても、昔長い間ピアノを習っていたという方もいれば、義務教育での音楽の授業は基本的に寝ていた、という人もいらっしゃいます。また、その人が理系か文系か、によってもアプローチの仕方は大幅に変わることでしょう。

我々が一般的に学ぶ西洋音楽の根本はしっかりとした論理の上に成り立っています。ですので論理的なものの考えは必須です。当たり前ですが大人は子どもよりも論理的認識能力はまさっており、脳の発達も完成しているので、初歩的な段階において最初から両手を動かす練習に入っても無理なくレッスンが楽しめると思います。

欠点としては、大人の方は子ども以上に物事に飽きてしまう、という傾向があるように感じます。子ども達は見るもの全てが新鮮で、どんなジャンルだとしても自身の成長を肌で感じることに生きがいを見つけます。大人になるとある程度の物事を経験してしまってますので、興味があることをやっても単調に感じる、というジレンマに陥る可能性が多いです。

ですので、常にモチベーションを保つことがうまくレッスンを進めるカギとなるでしょう。ご自身でピアノを勉強する上で叶えたい希望があれば、積極的に師事する先生に相談してみるとよいと思います。

 

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ピアノに関するQ&A-速く弾くパッセージについて(2)

Q:装飾音やトリルなど、どうあがいても速く弾けません。

 

A:(講師:塩川)不思議なことに、物事に取り組むときに必要以上に頑張ろうとすると大抵は失敗するという現象が存在します。

原因としては、力むことによる筋肉の引きつり、物の見方においての視野の狭小化などに由来すると思います。

例えば装飾音のほとんどの場合、一つ一つの音価は短いので聞いてる限りにおいては速度が速くなったように感じます。その時に「速く弾こう」と思いすぎると、前述の通り筋肉がこわばり上手くコントロールすることができなくなります。
「連符では速く弾こうと思うのは当然では?」と感じるのは当然でしょうが、あながちそうでもありません。拍という観点に立つと、特に指示がない限り曲の最初から最後まで拍の間隔は一定です。つまり装飾音がでてこようが、64分音符が出てこようが、曲全体としては全くもって速くはなっていません。単に一拍の中に音が沢山あるかどうかの話となります。つまり、「速くなっている」という錯覚を感じているだけです。

ならば具体的にどうすればよいかというと、簡単に言うなら速く弾こうとは思わず「綺麗に美しく弾こう」と考えてください。
綺麗、美しいという単語から何を想像しますか?きっと優美立ち振る舞い、キラキラしたもの、滑らかな曲線、などの概念が思い浮かぶとおもいます。考え方は人それぞれですが、間違っても無骨なおじさん、荒々しい岩山、などは連想しないでしょう。

人間は私たちが思っている以上に行動が考え方に依存する生き物です。何かしら柔和なものをイメージすると、不思議と筋肉のこわばりが抜け、瞬発性を活かせるよい弛緩状態になることができます。

 

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ピアノに関するQ&A-多声音楽について(2)

Q:フーガなど三声の曲(メロディーが同時に3つ存在する楽曲)の譜読みも演奏も苦手です。

 

A:(講師:塩川)ホモフォニ―(メロディーと伴奏)の曲を演奏する時の考え方とは異なる部分が多いので、特に譜読みに関しては違うアプローチを考えた方がよいでしょう。

ピアノは単一の楽器でポリフォニー音楽が演奏できる数少ない楽器の一つです。メロディーが一度に沢山でてくるので、まず考慮しなくてはならないのが技術的な側面です。
具体的にいうと「指番号」がとにかく重要となります。例えば右手親指である低い音を押さえながら高い方でメロディーを弾くパターンにおいて、もし薬指や小指でその低い音を弾いてしまっては、高い音の鍵盤は右側にあるので右手においては最早指が足りなくなります。かといって低い音の持続音を無視して音を切ってしまっては、それはポリフォニーとは呼べなくなります。
楽譜に書かれている音価をきちんと守れるよう、指の配置には最大限工夫を凝らしましょう。曲をこなすに従い経験値がたまってくると、ある程度セオリーというものがありますので、直観的に正しい指遣いで弾けるようになるでしょう。

また、楽曲分析も非常に重要です。ポリフォニーというのは古典の時代によく使われたので、やはり形式がしっかりと定まっています。主題がまず出現し、その主題が曲を通してそれぞれの声部に移りながら、転調や反転、拡大縮小など変化しつつ曲が成り立っています。その主題を曲の中で見つける作業ということを積極的に行いましょう。流れ作業的に音符を見つけて鍵盤をたたくという行為をせず、一歩引いて曲全体を俯瞰するように見渡せれば、様々な共通点を見つけることができ、面倒くさいと仰る譜読みの作業もかなりシンプルになるでしょう

 

運営企業:株式会社ダリコーポレーション(スクール名:ダリ・インスティテュート)

 

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