ピアニストからの手紙トップ ピアノに関するQ&A-ピアノ教材の選び方
ピアノに関するQ&A-ピアノ教材の選び方
2020.12.15
Q:これから子どもにピアノを習わせようと思っているので、どんなことから始めさせるとよいか悩んでいます。
A:前提として年齢による脳の発達具合に応じてレッスンの内容は変わってきます。
未就学児のなかでも4歳と6歳ではかなり違いがあります。実際にピアノを弾くレッスンでは6歳以上であれば早々に両手を使うことも可能ですが、4歳以下となると指のひとつひとつから学んでいくことで無理なく上達していけるでしょう。
また、大人が容易く理解できるような複合的なものでも、子どもたちにとっては非常に複雑に感じることは大変多いです。例えば、指番号の1,2,3・・・と音価の長さの1拍、2拍・・・の2つの要素を合わせて考えてしまうことが頻繁にあります(1の指で2分音符を弾く等)。なるべくなら指でピアノを弾くこと、リズムを理解すること、視覚的に楽譜を理解する、楽譜を自分で書ける、など要素をなるべく分解したレッスンを行うとよいでしょう。
小学生以上となると一気に複合的な要素を理解でき始めるようになります。その場合だと今度は単純化されすぎたものに対しては退屈を感じることもあるので、本人にとって技術的に少し手ごたえのあるもの、ある程度知識や理解を要する内容を充実させることでモチベーションの向上に役立つでしょう。