ピアニストからの手紙トップ 学校での伴奏の機会

学校での伴奏の機会

2022.11.07
中学校で、ピアノを習っていると先生に言ったら合唱コンクールで伴奏することになりました。
なにか秘訣やコツはありますか?

まず伴奏をやります、とお返事したことが素晴らしいと思います。素敵ですね。
合唱コンクールの曲は結構難易度が高い曲が多いように思います。
少しピアノが弾けます、ピアノ教室に通っています、だけではなかなか難しいのではないでしょうか。
加えて、合唱に合わせて弾くというスキルが必要になってきますから、なかなか大変ですよね。

もちろん私も通ってきた道です。私が中学生当時は今よりももっとピアノを習っている、
ピアノ教室に通っていると言う人の人数も少なかったので、
自動的に決まってしまうような感じでした。
プレッシャーを感じてしまいますよね。ですから事前にしっかりと準備して授業に臨みましょう。

合唱に合わせて弾くためには、まず自分以外の音を意識しながら弾けることが必要になってきます。
そのためにはまずメトロノームを使いましょう。
以前メトロノームは自分以外の音を聞く練習になるとお話ししましたが、ここでもその方法を使います。

また、調号が多い曲もたくさんありますよね。調号の多い曲を焦らず弾くためにも、
その調のスケールとアルペジオを練習しましょう。
(スケールとアルペジオは日頃からどの調でも弾けるようにしておくのが理想ではあるのですが)

そしてある程度譜読みを終わらせたら、今度は歌の練習をしましょう。
パートは歌いやすいパートでいいのですが、主旋律のパートを全て追う方がいいと思います。
ブレスの位置をよく確認し、歌う時も必ずブレスの書いてある位置で息を吸いましょう。

そして歌がある程度頭に入ったら、今度はピアノを弾きながら歌います。
最初はなかなか難しいので、左手と歌だけ、右手と歌だけ、と分けて練習し、
最後に全て合わせましょう。

ここまで練習したらあとは授業でしっかりと歌に合わせて弾くことができるはずです。
弾き語りするよりもみんなの歌に合わせる方が簡単にすら感じるかもしれません。
焦らずに弾く前に深呼吸しましょう。
頑張ってください。

武蔵浦和駅前教室

ダリ・ピアノ教室講師 草間 友来(国立音楽大学卒)

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