ピアニストからの手紙トップ 子供がピアノを習い始めたけれど続きますか?

子供がピアノを習い始めたけれど続きますか?

2023.01.27
「ピアノに通わせても続くのか?」という生徒様のご両親が抱かれる疑問は、
体験レッスンでよくご相談受けます。
最終的に続くかどうかはご本人のやる気次第です、という身も蓋もない回答になってしまうのですが、
それでも環境的な要因次第で長く続けることも出来ます。ということをお話ししたいと思います。
私自身は子供の頃、すごくピアノが大好き!という訳ではなかったのですが、
両親の作ってくれた環境のおかげで何だかんだと25年以上もピアノを続けています。
大人になった今、ピアノを続けていてよかったことばかりなので、
是非生徒の皆様にも長くレッスンを続けて欲しいなと願っています。

ピアノを長く継続するためには
、ピアノのレッスン時間以外でピアノに興味を持つ時間を長くすることが大切です。
長い時間ピアノに関心を持っていれば必然的に練習する時間も長くなり、その分上達も早くなります。
当然本人も楽しさを感じていきますので、ピアノを続けてずっと習っていたいと思うはずです。

その為の環境づくりとしては、家に据え置きのピアノを置いてあげることが最も重要だと考えます。
グランドピアノとまではいかなくとも、88鍵盤そろっていて、
土台や足がしっかりしていて弾いていてグラグラしないピアノが理想です。
また、少しでもレッスンで使用しているピアノとのギャップを埋めるためにより
グランドピアノにタッチが近いものを選ぶといいと思います。
こちらに関しては以前ピアノ選びの記事を書かせていただいたので、参考になれば幸いです。

2つ目の環境作りですが、お子様が練習していることにあまり意見を言わないことです。
先生と違う意見を言ってしまうと、レッスンではこう言われたのに!と混乱してしまいますし、
反対にご両親の言った通りに弾いたのに先生に直されてしまってはかわいそうです。
どんなに素直な生徒さんでもだんだんと嫌になってしまいます。
お子さんの練習はただ見守ってくださり、たまに褒めていただければそれで十分です。


3つ目の環境作りですが、発表会や人前でひく機会を作ってあげることです。
私の両親は上手くいってもいかなくても、
発表会のあとはかならず大きな拍手をしてくれて賞賛してくれたので、
嬉しかったことをよく覚えています。まだ習い始めだから…と不安なのであれば、
先生との連弾という手段もありますから、習い始めでも是非積極的に場数を踏ませてあげてください。

以上簡単にですが、ピアノが長く続けられるためにできるかんたんな環境のお話でした。
もちろん本人のやる気が1番大きな要因になることは間違いありませんが、
ご両親のちょっとしたお声掛けで成長に繋がる生徒さんがこれまでたくさんいらっしゃいました。
是非、楽しく長く続けていただければ嬉しいです。

武蔵浦和駅前教室

ダリ・ピアノ教室講師 草間 友来(国立音楽大学卒)

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