ピアニストからの手紙トップ ピアノに関するQ&A-手の大きさについて

ピアノに関するQ&A-手の大きさについて

2020.10.13

Q:成長段階の子どもですが、手が小さいため弾いてる曲で届かない音があります。どうすればよいでしょうか。

 

A:(講師:塩川)オクターブ(高さが一つ分違う同名の音)が届くかどうかによって結構な差が生まれます。

大半のクラシックの楽曲は、オクターブが同時に弾けることを前提としてつくらています。もし10~12歳あたりでオクターブに悩まされているのであれば、少しずつでもストレッチを行っていくことが肝心です。

勿論無理は禁物ですが、「届かないから」「ちょっと痛いと言ってるから」といって諦めていると、届かないまま身体が成長しきってしまいます。個人差はあるとは思いますが、なるべく手が痛くならない範囲で頑張ってみるということも今後のことを考えると必要かと思います。

 

届かない際の対処法は、もし同時にオクターブなどの複数音をならさなければならないケースであるなら「アルペジオ(分散和音)」を使いましょう。同時ではないが、ある一音を保持(押さえたまま)しながら別のおとを弾かなければならない時は、ペダルを上手く使って保持音の響きを残しながら指は離してしまいましょう。(もともとそれを想定されて作られている曲は多数存在します)

 

 

 



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