ピアノに関するQ&A-子供のためのピアノレッスンについて
Q:ピアノに通わせている子どもが練習を嫌がります。どうすれば楽しく弾いてくれるようになるでしょうか。
A:もしまだお子さんが小さければ、あまり無理を強いずに知的好奇心や達成感を刺激させてあげるかたちで、少しずつ学ばせてあげるとよいでしょう。
4~6歳あたりの未就学生であれば、30分のレッスンを集中して受けるだけでも精一杯努力している方です。我々大人にとっては簡単なことでも、子どもたちにとってはそうとは限りません。
レッスンや練習の最中の合間十数分ごとに小休憩をはさみつつ、楽曲を最初から最後まで通すことができたら必ず褒めてあげましょう。そうすることによって、努力すれば報われる、正しく認めてもらえる、といった幼少期の自己肯定感の発達にも繋がります。
また、それから少し成長し、小学生低~中学年になると、譜読みがうまくできていない、ミスが多くて止まってしまう、などの悩みを抱えた保護者の方々からの相談を受けることもよくあります。わが子の成長を常日頃から見守っていらっしゃるご両親としては、日々の練習やレッスンのシーンで悲喜こもごもあるでしょうが、決して焦らせないこと、無理強いをしないことを強くお勧めします。
ピアノの段階的な成長と上達において、まず最初に大切なことは指導者と生徒の信頼関係だと私は思っています。指導される先生の方針にもよると思いますが、もしお子さんが先生とのレッスンの関係に満足しており、先生もお子さんの上達を確信しているのであれば、あまり不安を抱かず本人の上達を陰で見守っていただく方が長い目でみても効果的であることがほとんどです。
もし習っている本人がピアノに対してやる気があるのか、ご両親にも指導されている先生にも判断がつかないのであれば、一度ご自宅のピアノに一週間ほど鍵をかけるなどして弾けなくしてしみましょう。
もしそれで数日以内にピアノを弾かせてほしいと言ってきたら、お子さんは自分なりに必死で努力しているか、自分だけの音楽の世界をつくろうとして成長しているのだと思います。
逆に1週間経っても平気な顔をしていれば、残念ながらピアノが余程嫌いだったか別のことに興味がある証拠なので、その際はお子さんのやりたいことをさせてげるのが一番かもしれません。
お子さんも我々と同じように個性や特徴をもった立派な人間です。性格によって適している学び方はそれぞれ違いますし、その日の気分や体調、感情によって浮き沈みがあることは勿論のことです。
師事している先生にしっかり相談をしたうえで、ある程度広い心をもって見守ってあげることが重要なのではないでしょうか。
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