ピアノといっしょに用意するといいアイテム
はい、あります。今回は二つご紹介します。
まず一つ目はお子様の場合ですが、だんだんと曲が難しくなってくると ペダルを踏んでくださいという指示が楽譜の中に出てきます。
身長は個人差が大きいので、ペダルの指示が出てきた時に ペダルに足が届かない時期があると思います。
そこで活躍するのが補助ペダル付きの足台です。
私自身すごく体が小さかったので小学四年生までは地面に足がつかず、 ずっと補助ペダルをセットして練習していました。
もちろん発表会も補助ペダルで出ていました。
踏みやすさは直接踏むのに比べると少し踏みづらさはありますが、 問題なくペダルの効果は出せるのでペダルに足がとどくほど大きくなるまでは あった方がいいと思います。
弾けるのにペダルが踏めないからという理由で弾きたい曲を諦めるのはもったいないですからね。
そしてもう一つ、これはお子様に限らないのですがメトロノームです。
メトロノームとは一定のテンポを刻んでくれるもので、 テンポ感を鍛えるのにとても重要なアイテムです。
もちろんテンポだけにとらわれてはいけないので、 毎日必ず使いなさいというわけではありません。
しかし、ある程度テンポを一定に保って弾くというのは 簡単なようで非常に難しいことです。
まずはハノンのような簡単な曲を、メトロノーム70から80前後に設定して 合わせる練習をするといいでしょう。
メトロノームで練習することは、リズム感を鍛えると同時に、 自分の出す音とは別の音に合わせて弾くという練習にもなります。
メトロノームの音がきちんと聞き取れていないとどんどんずれていってしまいます。
自分の音を聞きながらメトロノームの音も耳でキャッチし、 さらにそれを手の先に信号を伝えてバランスを取る。
簡単なようで実は多くのことを脳で処理している状態になります。
最初は疲れますし、なかなか上手くいかないと思いますが、 根気よく続けることによって突然視界が開けたようにできるようになることがあります。
メトロノームはスマホのアプリでもいいのですが、 できればゼンマイ式で棒が横に動くタイプのものを購入するといいと思います。
棒が横に振れる速度を視覚で確認することができるので、 テンポの予測が立てやすいというメリットがあるためです。
ダリ・ピアノ教室講師 草間 友来(国立音楽大学卒)