ピアニストからの手紙トップ 先生との出会い
先生との出会い
2022.12.17
ピアノのレッスンというのは先生と生徒という関係とはいえ、 人と人のコミュニケーションです。 ですからどうしても相性というものがでてきてしまいますよね。 私も何度かピアノの先生を変わったことがありますし、 生徒さんが教室を移ってしまうことも有りました。 しかし私自身は幼少期〜音大卒業までは進学のタイミングなどで先生を変わってきた為、 相性は特に気にしたことはなかったのですが、 教える立場になったあとはじめて相性について意識する出来事がありました。 厳しい先生に教わりたかった生徒さんの保護者様から、 先生は優しすぎるのでうちの子が甘えて練習をサボります!もっと厳しくしてください! とのお言葉を頂戴してしまいました。 ですが私には私のスタイルがありますから、あまり厳しいレッスンは私にはできないのです。 というのも、私自身小学生の時にすごく厳しい先生に習ったことがあり、 ピアノも音楽も大嫌いで苦痛だった時期がありました。 木曜日がレッスン日だったのですが、行くのが億劫で仕方なく、 レッスンをサボる方法ばかり考えていました。 実際何度か仮病で休んだこともあるとかないとか… そのため私は自分が嫌だったレッスンのスタイルを生徒さんにすることはありません。 ですが音楽の道に進むことができたのはその先生のおかげなので、 先生のことを恨んでいるわけではないのですが、 もっと楽しく上達する方法は必ず存在するのではないかと思っていました。 そして先生になった今、日々楽しそうにピアノに向き合い上達する生徒さんを見ていて、 その考えが間違いではなかったことを確信しています。 もし先生との相性がいまいちかも、 と思ったときはぜひ思い切って他の先生に教わってみたい旨を伝えましょう。 もちろん先生も人間ですから、多少のショックは受けられるでしょう。 ですが、せっかく大切な時間とお金を割いてピアノのレッスンに通うのですから、 ご自身の望むレッスンをしてくれる先生に習ったほうが 何倍も有意義な時間を過ごすことができます。 楽しむことを忘れさせないでいてくれる、素敵な先生に出会えるといいですね。 武蔵浦和駅前教室 ダリ・ピアノ教室講師 草間 友来(国立音楽大学卒)
PROFILE

- 塩川 正和
- ダリ・ピアノ教室講師アドバンスコース特別講師
福岡第一高等学校音楽科卒業。在学中に福岡県高等学校音楽文化連盟コンクールにてグランプリ、ショパンコンクール in Asia 協奏曲C部門九州大会金賞、北九州芸術祭クラシックコンクール一般の部において最年少17歳で大賞及び県知事賞を受賞するなど、コンクールにて研鑽を積む。
また、ボルドーにて開かれたユーロ・ニッポンミュージックフェスティバルに招待演奏者として参加し、ソロ曲及びシュピーゲル弦楽四重奏団とシューマン作曲のピアノ五重奏曲を演奏し好評を博す。
フランスのパリ・エコールノルマル音楽院にフジ・サンケイスカラシップの奨学金を受け授業料全額免除で入学。
20歳にて同校の高等教育課程ディプロムを、翌年には高等演奏課程ディプロムを取得。
エクソンプロバンス・ピアノコンクールにて3位受賞、フラム国際コンクール及びフォーレ国際コンクールにてファイナリスト。
ラヴェル等のフランス印象派の作曲家作品を中心としたリサイタルやアルベニス作曲の組曲「イベリア」の全曲演奏を行うなどのほか、デュオや伴奏活動も積極的に行っている。
北九州芸術祭、長江杯国際コン クール等にて優秀ピアノ伴奏者賞を受賞。
現在は東京を中心に演奏活動を行い、ダリ・インスティテュート(ダリ・ピアノ教室)での指導のほか、日本各地で後進の指導にあたっている。
これまでにピアノを黄海千恵子、故宝木多加志、ブルーノ・リグット、イヴ・アンリ氏に、室内楽をクロード・ルローン氏に師事。