ピアニストからの手紙トップ ピアノの置き場所は何処がいいでしょうか?

ピアノの置き場所は何処がいいでしょうか?

2023.03.12
ピアノの置き場所、悩みますよね。
うちの場合でいうと、一軒家の2階に防音室を設置しているので防音室の中ですが、
それはある程度年齢が大きくなってからです。幼い頃は団地で暮らしていましたが、
リビングにピアノを設置していました。

ピアノ教室に通われている生徒さんのほとんどが、防音室まではいらない、
または電子ピアノなので防音室は必要でない方だと思います。
その場合はリビングに置くのがいちばん良いと思います。
というのもピアノの練習というのは、
ピアノに座って一定時間向き合わなければいけない為、
まだ年齢が幼く小さな生徒さんにはハードルが高いのです。
特にお部屋が寒かったり暑かったりすると、
指がかじかんでしまったり汗だくになってしまったりで
余計に練習へのハードルが上がってしまいます
。(私もいまだに寒いとピアノに向かうまで時間がかかってしまいます)
また1人で練習するというのも、お子様にはハードルが高く、
誰かに見ていて欲しいと思うのも自然なことだと思います。

ですから、お父さんお母さんと一緒に気温も暖かいお部屋で練習するといいと思います。
おしゃべりしながらでも構いません。楽しく向き合ってくれればそれが1番です。
そして上手に弾けたら是非たくさん褒めてあげてくださいね。

また、練習後の片付けもとても大事です。
これはピアノに限ったことではないのですが、
私は道具というのは大事に使えば使うほど何かを返してくれると思っています。
野球のイチロー選手もとても道具を大事にすることで有名ですよね。
イチロー選手はヒットを打ってもバットを投げ捨てたりしないそうです。
「イチローはバットをトロフィーのように扱う」と言われているそうで、
イチロー選手の道具へのリスペクトが感じ取れます。
ピアノへの扱いも同じで、ピアノを作った人を想いリスペクトすることで、
きっといい音楽を奏でることができるようになります。
その為、最初は大人と一緒に片付けやお手入れまで一緒にやっていただきたいのです。

是非講師にも美しい音を聞かせてくださいね。楽しみにしています。

ダリ・ピアノ教室講師 草間 友来(国立音楽大学卒)


 

PROFILE

ダリ・インスティテュート「ピアノ教室」
塩川 正和
ダリ・ピアノ教室講師
アドバンスコース特別講師

福岡第一高等学校音楽科卒業。在学中に福岡県高等学校音楽文化連盟コンクールにてグランプリ、ショパンコンクール in Asia 協奏曲C部門九州大会金賞、北九州芸術祭クラシックコンクール一般の部において最年少17歳で大賞及び県知事賞を受賞するなど、コンクールにて研鑽を積む。
また、ボルドーにて開かれたユーロ・ニッポンミュージックフェスティバルに招待演奏者として参加し、ソロ曲及びシュピーゲル弦楽四重奏団とシューマン作曲のピアノ五重奏曲を演奏し好評を博す。

フランスのパリ・エコールノルマル音楽院にフジ・サンケイスカラシップの奨学金を受け授業料全額免除で入学。
20歳にて同校の高等教育課程ディプロムを、翌年には高等演奏課程ディプロムを取得。
エクソンプロバンス・ピアノコンクールにて3位受賞、フラム国際コンクール及びフォーレ国際コンクールにてファイナリスト。

ラヴェル等のフランス印象派の作曲家作品を中心としたリサイタルやアルベニス作曲の組曲「イベリア」の全曲演奏を行うなどのほか、デュオや伴奏活動も積極的に行っている。
北九州芸術祭、長江杯国際コン クール等にて優秀ピアノ伴奏者賞を受賞。

現在は東京を中心に演奏活動を行い、ダリ・インスティテュート(ダリ・ピアノ教室)での指導のほか、日本各地で後進の指導にあたっている。
これまでにピアノを黄海千恵子、故宝木多加志、ブルーノ・リグット、イヴ・アンリ氏に、室内楽をクロード・ルローン氏に師事。

PAGE TOP