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ピアノのお手入れ

2022.11.29
ピアノのお手入れってどうしてますか?

ピアノの軽い手入れは毎日しています。
練習やレッスンが終わった後に、ピアノ用のクロスを使って指紋を拭き取ります。
基本的にピアノのつるつるした表面って指紋がつきやすいですよね。
黒いピアノならなおさら指紋が目立ってしまいます。
ですが、水などでは拭き取らない様に注意しましょう。
少しならば平気なのですが、ピアノは湿気と水気にすごく影響されやすいモノなので、
あまり水拭きはよくありません。
ピアノ専用のお手入れ用液が市販されていますので、
それを少量クロスにつけて指紋を拭き取ります。
鍵盤の方は乾拭きをして、
ほこりが気になったり必要があればハンディ掃除機で掃除することもあります。
ハンディ掃除機は鍵盤だけでなく蓋の内部も軽くお掃除できるので、
一台あるとすごく便利なのでお勧めします。
アタッチメントも付属で色々ついていたので、必要に応じて快適にお掃除ができます。
鍵盤用のクリーナー液もあるので、月に一度はクリーナーで拭き掃除しています。
やはり手の油などが蓄積しているようで、クリーナーに黒い汚れがついていることがあります。
鍵盤はアルコール成分の入ったもので拭いてしまうと鍵盤がひび割れを起こしてしまうので、
必ず鍵盤専用の液やクロスを使うようにしましょう。

そして自分では掃除しきれない箇所は半年〜一年に一度の調律で、調律師さんにお願いしています。
私がいつもお願いしている調律師さんは、調律の際に鍵盤の内部も見てくださり、
汚れがあればいつも綺麗にしてくださいます。
ピアノのお掃除でどうしても分からないことがあれば、調律師さんに相談するのが一番です。

また、ピアノの部屋はいつもきれいにそしておしゃれにしておきたいとは思いますが、
生花を花瓶に挿して飾るのはやめておきましょう。
先ほども書きましたように、ピアノは湿気や水気に弱いものです。
飾るなら造花がいいですね。
私は中村紘子先生のサインを飾ったり、お気に入りのCDをディスプレイしたりしています。
綺麗でお気に入りが飾られた部屋で練習すれば、音もイキイキしてくるはずです。
ピアノのレッスンもより良いものとなりますように。

ダリ・ピアノ教室講師 草間 友来(国立音楽大学卒)


PROFILE

ダリ・インスティテュート「ピアノ教室」
塩川 正和
ダリ・ピアノ教室講師
アドバンスコース特別講師

福岡第一高等学校音楽科卒業。在学中に福岡県高等学校音楽文化連盟コンクールにてグランプリ、ショパンコンクール in Asia 協奏曲C部門九州大会金賞、北九州芸術祭クラシックコンクール一般の部において最年少17歳で大賞及び県知事賞を受賞するなど、コンクールにて研鑽を積む。
また、ボルドーにて開かれたユーロ・ニッポンミュージックフェスティバルに招待演奏者として参加し、ソロ曲及びシュピーゲル弦楽四重奏団とシューマン作曲のピアノ五重奏曲を演奏し好評を博す。

フランスのパリ・エコールノルマル音楽院にフジ・サンケイスカラシップの奨学金を受け授業料全額免除で入学。
20歳にて同校の高等教育課程ディプロムを、翌年には高等演奏課程ディプロムを取得。
エクソンプロバンス・ピアノコンクールにて3位受賞、フラム国際コンクール及びフォーレ国際コンクールにてファイナリスト。

ラヴェル等のフランス印象派の作曲家作品を中心としたリサイタルやアルベニス作曲の組曲「イベリア」の全曲演奏を行うなどのほか、デュオや伴奏活動も積極的に行っている。
北九州芸術祭、長江杯国際コン クール等にて優秀ピアノ伴奏者賞を受賞。

現在は東京を中心に演奏活動を行い、ダリ・インスティテュート(ダリ・ピアノ教室)での指導のほか、日本各地で後進の指導にあたっている。
これまでにピアノを黄海千恵子、故宝木多加志、ブルーノ・リグット、イヴ・アンリ氏に、室内楽をクロード・ルローン氏に師事。

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