ピアニストからの手紙トップ ピアノに関するQ&A-練習時間について3

ピアノに関するQ&A-練習時間について3

2021.02.22

Q:ピアノを習っている子どものことですが、他の習い事も学校の勉強もありなかなか練習する時間がとれません。本人はピアノが好きなようですが・・・。

 

A:(講師:塩川)練習は子どもも大人も自身のスケジュールを鑑みて常に計画的に行うことが大切です。

基本的にこの世に暇な人間というのはいないはずなので(社会的義務を放棄している場合は別ですが)、誰もが多忙な中で練習に時間を割いています。

時間が無いといっても、ピアノが弾ける環境にあって1日5~10分の時間を確保できない人はほぼいません。練習時間としては十分ではないかもしれませんが、その範囲で実行できる練習はたくさんあります。

例えば、本人が練習している曲の中で苦手な部分、いつも間違えてしまうような箇所があるなら、そこだけを5~10分をつかって反復練習すれば十分な練習となります。その変わり一秒でも無駄にしないためにも一つ一つの動作を集中して行いましょう。

私の経験としては、大人だろうが子どもだろうが「時間がない」という言い訳をする人ほど無駄な時間の使い方をしています。効率化が全てではありませんが、効率的なものの考えを取り入れなければ人生はあまりに短くなります。

 

 

 



PROFILE

ダリ・インスティテュート「ピアノ教室」
塩川 正和
ダリ・ピアノ教室講師
アドバンスコース特別講師

福岡第一高等学校音楽科卒業。在学中に福岡県高等学校音楽文化連盟コンクールにてグランプリ、ショパンコンクール in Asia 協奏曲C部門九州大会金賞、北九州芸術祭クラシックコンクール一般の部において最年少17歳で大賞及び県知事賞を受賞するなど、コンクールにて研鑽を積む。
また、ボルドーにて開かれたユーロ・ニッポンミュージックフェスティバルに招待演奏者として参加し、ソロ曲及びシュピーゲル弦楽四重奏団とシューマン作曲のピアノ五重奏曲を演奏し好評を博す。

フランスのパリ・エコールノルマル音楽院にフジ・サンケイスカラシップの奨学金を受け授業料全額免除で入学。
20歳にて同校の高等教育課程ディプロムを、翌年には高等演奏課程ディプロムを取得。
エクソンプロバンス・ピアノコンクールにて3位受賞、フラム国際コンクール及びフォーレ国際コンクールにてファイナリスト。

ラヴェル等のフランス印象派の作曲家作品を中心としたリサイタルやアルベニス作曲の組曲「イベリア」の全曲演奏を行うなどのほか、デュオや伴奏活動も積極的に行っている。
北九州芸術祭、長江杯国際コン クール等にて優秀ピアノ伴奏者賞を受賞。

現在は東京を中心に演奏活動を行い、ダリ・インスティテュート(ダリ・ピアノ教室)での指導のほか、日本各地で後進の指導にあたっている。
これまでにピアノを黄海千恵子、故宝木多加志、ブルーノ・リグット、イヴ・アンリ氏に、室内楽をクロード・ルローン氏に師事。

PAGE TOP