ピアニストからの手紙トップ ピアノに関するQ&A-手の大きさについて

ピアノに関するQ&A-手の大きさについて

2020.10.13

Q:成長段階の子どもですが、手が小さいため弾いてる曲で届かない音があります。どうすればよいでしょうか。

 

A:(講師:塩川)オクターブ(高さが一つ分違う同名の音)が届くかどうかによって結構な差が生まれます。

大半のクラシックの楽曲は、オクターブが同時に弾けることを前提としてつくらています。もし10~12歳あたりでオクターブに悩まされているのであれば、少しずつでもストレッチを行っていくことが肝心です。

勿論無理は禁物ですが、「届かないから」「ちょっと痛いと言ってるから」といって諦めていると、届かないまま身体が成長しきってしまいます。個人差はあるとは思いますが、なるべく手が痛くならない範囲で頑張ってみるということも今後のことを考えると必要かと思います。

 

届かない際の対処法は、もし同時にオクターブなどの複数音をならさなければならないケースであるなら「アルペジオ(分散和音)」を使いましょう。同時ではないが、ある一音を保持(押さえたまま)しながら別のおとを弾かなければならない時は、ペダルを上手く使って保持音の響きを残しながら指は離してしまいましょう。(もともとそれを想定されて作られている曲は多数存在します)

 

PROFILE

ダリ・インスティテュート「ピアノ教室」
塩川 正和
ダリ・ピアノ教室講師
アドバンスコース特別講師

福岡第一高等学校音楽科卒業。在学中に福岡県高等学校音楽文化連盟コンクールにてグランプリ、ショパンコンクール in Asia 協奏曲C部門九州大会金賞、北九州芸術祭クラシックコンクール一般の部において最年少17歳で大賞及び県知事賞を受賞するなど、コンクールにて研鑽を積む。
また、ボルドーにて開かれたユーロ・ニッポンミュージックフェスティバルに招待演奏者として参加し、ソロ曲及びシュピーゲル弦楽四重奏団とシューマン作曲のピアノ五重奏曲を演奏し好評を博す。

フランスのパリ・エコールノルマル音楽院にフジ・サンケイスカラシップの奨学金を受け授業料全額免除で入学。
20歳にて同校の高等教育課程ディプロムを、翌年には高等演奏課程ディプロムを取得。
エクソンプロバンス・ピアノコンクールにて3位受賞、フラム国際コンクール及びフォーレ国際コンクールにてファイナリスト。

ラヴェル等のフランス印象派の作曲家作品を中心としたリサイタルやアルベニス作曲の組曲「イベリア」の全曲演奏を行うなどのほか、デュオや伴奏活動も積極的に行っている。
北九州芸術祭、長江杯国際コン クール等にて優秀ピアノ伴奏者賞を受賞。

現在は東京を中心に演奏活動を行い、ダリ・インスティテュート(ダリ・ピアノ教室)での指導のほか、日本各地で後進の指導にあたっている。
これまでにピアノを黄海千恵子、故宝木多加志、ブルーノ・リグット、イヴ・アンリ氏に、室内楽をクロード・ルローン氏に師事。

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