ピアニストからの手紙トップ ピアノに関するQ&A-学習曲のジャンルについて

ピアノに関するQ&A-学習曲のジャンルについて

2020.11.06

Q:ピアノを始めようと思うのですが、絶対クラシックをやらないといけないでしょうか?ポップスの方にも興味があります。

 

A:(講師:塩川)まず、クラシック=難しい、ポップス=簡単、という固定観念があるなら捨てた方がよいでしょう。

音楽のジャンルが何であれ、ピアノを学習する上で最初にやるべきことは「5本指の独立」です。それができていなければ何の曲も弾けません。ジャズでもクラシックでもダイアトニックスケールを弾けることは必須です。

また、ポップスなどに必要な複雑なリズム感を養ううえで必ず拍子の概念を知り、まずはきちんと表拍をとれることを目標にしましょう。それに慣れてくればシンコペーション、バックビートなど少しずつ複雑なリズムも取れるはずです。

特に現代においては何か一つのジャンルに偏る、というのは視野が狭いと取られるのでお勧めしません。(得意な分野や専攻して学んだ分野はあって良いと思いますが)なるべく色々な音楽に興味をもつことが長い目で見た時に上達のカギとなるでしょう。

 

 



PROFILE

ダリ・インスティテュート「ピアノ教室」
塩川 正和
ダリ・ピアノ教室講師
アドバンスコース特別講師

福岡第一高等学校音楽科卒業。在学中に福岡県高等学校音楽文化連盟コンクールにてグランプリ、ショパンコンクール in Asia 協奏曲C部門九州大会金賞、北九州芸術祭クラシックコンクール一般の部において最年少17歳で大賞及び県知事賞を受賞するなど、コンクールにて研鑽を積む。
また、ボルドーにて開かれたユーロ・ニッポンミュージックフェスティバルに招待演奏者として参加し、ソロ曲及びシュピーゲル弦楽四重奏団とシューマン作曲のピアノ五重奏曲を演奏し好評を博す。

フランスのパリ・エコールノルマル音楽院にフジ・サンケイスカラシップの奨学金を受け授業料全額免除で入学。
20歳にて同校の高等教育課程ディプロムを、翌年には高等演奏課程ディプロムを取得。
エクソンプロバンス・ピアノコンクールにて3位受賞、フラム国際コンクール及びフォーレ国際コンクールにてファイナリスト。

ラヴェル等のフランス印象派の作曲家作品を中心としたリサイタルやアルベニス作曲の組曲「イベリア」の全曲演奏を行うなどのほか、デュオや伴奏活動も積極的に行っている。
北九州芸術祭、長江杯国際コン クール等にて優秀ピアノ伴奏者賞を受賞。

現在は東京を中心に演奏活動を行い、ダリ・インスティテュート(ダリ・ピアノ教室)での指導のほか、日本各地で後進の指導にあたっている。
これまでにピアノを黄海千恵子、故宝木多加志、ブルーノ・リグット、イヴ・アンリ氏に、室内楽をクロード・ルローン氏に師事。

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