ピアニストからの手紙トップ ピアノに関するQ&A-子供のためのピアノレッスンについて

ピアノに関するQ&A-子供のためのピアノレッスンについて

2020.04.20

Q:ピアノに通わせている子どもが練習を嫌がります。どうすれば楽しく弾いてくれるようになるでしょうか。

 

A:(講師・塩川)もしまだお子さんが小さければ、あまり無理を強いずに知的好奇心や達成感を刺激させてあげるかたちで、少しずつ学ばせてあげるとよいでしょう。

4~6歳あたりの未就学生であれば、30分のレッスンを集中して受けるだけでも精一杯努力している方です。我々大人にとっては簡単なことでも、子どもたちにとってはそうとは限りません。
レッスンや練習の最中の合間十数分ごとに小休憩をはさみつつ、楽曲を最初から最後まで通すことができたら必ず褒めてあげましょう。そうすることによって、努力すれば報われる、正しく認めてもらえる、といった幼少期の自己肯定感の発達にも繋がります。

 

また、それから少し成長し、小学生低~中学年になると、譜読みがうまくできていない、ミスが多くて止まってしまう、などの悩みを抱えた保護者の方々からの相談を受けることもよくあります。わが子の成長を常日頃から見守っていらっしゃるご両親としては、日々の練習やレッスンのシーンで悲喜こもごもあるでしょうが、決して焦らせないこと、無理強いをしないことを強くお勧めします。

ピアノの段階的な成長と上達において、まず最初に大切なことは指導者と生徒の信頼関係だと私は思っています。指導される先生の方針にもよると思いますが、もしお子さんが先生とのレッスンの関係に満足しており、先生もお子さんの上達を確信しているのであれば、あまり不安を抱かず本人の上達を陰で見守っていただく方が長い目でみても効果的であることがほとんどです。

 

もし習っている本人がピアノに対してやる気があるのか、ご両親にも指導されている先生にも判断がつかないのであれば、一度ご自宅のピアノに一週間ほど鍵をかけるなどして弾けなくしてしみましょう。

もしそれで数日以内にピアノを弾かせてほしいと言ってきたら、お子さんは自分なりに必死で努力しているか、自分だけの音楽の世界をつくろうとして成長しているのだと思います。
逆に1週間経っても平気な顔をしていれば、残念ながらピアノが余程嫌いだったか別のことに興味がある証拠なので、その際はお子さんのやりたいことをさせてげるのが一番かもしれません。

お子さんも我々と同じように個性や特徴をもった立派な人間です。性格によって適している学び方はそれぞれ違いますし、その日の気分や体調、感情によって浮き沈みがあることは勿論のことです。
師事している先生にしっかり相談をしたうえで、ある程度広い心をもって見守ってあげることが重要なのではないでしょうか。

PROFILE

ダリ・インスティテュート「ピアノ教室」
塩川 正和
ダリ・ピアノ教室講師
アドバンスコース特別講師

福岡第一高等学校音楽科卒業。在学中に福岡県高等学校音楽文化連盟コンクールにてグランプリ、ショパンコンクール in Asia 協奏曲C部門九州大会金賞、北九州芸術祭クラシックコンクール一般の部において最年少17歳で大賞及び県知事賞を受賞するなど、コンクールにて研鑽を積む。
また、ボルドーにて開かれたユーロ・ニッポンミュージックフェスティバルに招待演奏者として参加し、ソロ曲及びシュピーゲル弦楽四重奏団とシューマン作曲のピアノ五重奏曲を演奏し好評を博す。

フランスのパリ・エコールノルマル音楽院にフジ・サンケイスカラシップの奨学金を受け授業料全額免除で入学。
20歳にて同校の高等教育課程ディプロムを、翌年には高等演奏課程ディプロムを取得。
エクソンプロバンス・ピアノコンクールにて3位受賞、フラム国際コンクール及びフォーレ国際コンクールにてファイナリスト。

ラヴェル等のフランス印象派の作曲家作品を中心としたリサイタルやアルベニス作曲の組曲「イベリア」の全曲演奏を行うなどのほか、デュオや伴奏活動も積極的に行っている。
北九州芸術祭、長江杯国際コン クール等にて優秀ピアノ伴奏者賞を受賞。

現在は東京を中心に演奏活動を行い、ダリ・インスティテュート(ダリ・ピアノ教室)での指導のほか、日本各地で後進の指導にあたっている。
これまでにピアノを黄海千恵子、故宝木多加志、ブルーノ・リグット、イヴ・アンリ氏に、室内楽をクロード・ルローン氏に師事。

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