ピアニストからの手紙トップ ピアノに関するQ&A-ブランク後のピアノ再開について

ピアノに関するQ&A-ブランク後のピアノ再開について

2020.04.27

Q:ピアノを止めて数年経ちましたが、またたまにひきたいなぁと思うことがあります。その場合何から始めればいいでしょうか?弾きたい曲はあるのですが、やはりハノンからでしょうか。

 

A(講師:塩川)小さな頃にピアノを習ってらっしゃって、日常的に弾いていたりレッスンで習っていたりしていらっしゃたのであれば、数年程度のブランクで基礎的なことは忘れないでしょう。

どちらかというと、大人の場合はピアノを練習する時間と環境をうまくつくるということが難しくなりそうですね。

 

ではピアノが弾ける環境が無事整ったとして、まずは何をすればいいのでしょうか。別に確定的な答えなどはありませんが、一番良いのは弾いてみたかった憧れの曲や昔得意だった曲をきっかけとして始めることが最も長続きするはずです。

再開するにあたって基礎の基礎であるハノンを思い浮かべることはとても立派(?)だとは思いますが…笑 レッスンも受けない状態で自主的にあまり楽しくないハノンをやっても恐らく挫折するでしょう。

曲の難易度にもよりますが、ピアノは比較的独学での学習が容易であり、参考書替わりになる独習本や、最近ではウェブサイトやYouTubeなどでも学べる機会が多く提供されているので、ある程度弾きたい曲を自分なりに演奏してみて楽しむというのもありだと思います。

もしそれでその曲が難しくてどうしても上手く弾けなかったり、人前で演奏したくなったり簡単なコンクールに挑戦してみたいと思い始めることがあれば、師事する先生をみつけてレッスンを受けるというのが結局のところ一番の近道となります。

 

また、同時に最も避けてほしい考えがあり、それは「プロにならないとピアノを楽しんではいけない」と潜在的に思ってしまう事です。専門的にやっていると、業界の雰囲気的に多くの人がそのような思考になってしまいますが、そういった考えは非常に感情的で、一切建設的ではないと私は思います。

アマチュアとしてもハイレベルな方は沢山いらっしゃいますし、趣味の延長でピアノ演奏を今後続けたとしても何ら恥じる事はありません。

PROFILE

ダリ・インスティテュート「ピアノ教室」
塩川 正和
ダリ・ピアノ教室講師
アドバンスコース特別講師

福岡第一高等学校音楽科卒業。在学中に福岡県高等学校音楽文化連盟コンクールにてグランプリ、ショパンコンクール in Asia 協奏曲C部門九州大会金賞、北九州芸術祭クラシックコンクール一般の部において最年少17歳で大賞及び県知事賞を受賞するなど、コンクールにて研鑽を積む。
また、ボルドーにて開かれたユーロ・ニッポンミュージックフェスティバルに招待演奏者として参加し、ソロ曲及びシュピーゲル弦楽四重奏団とシューマン作曲のピアノ五重奏曲を演奏し好評を博す。

フランスのパリ・エコールノルマル音楽院にフジ・サンケイスカラシップの奨学金を受け授業料全額免除で入学。
20歳にて同校の高等教育課程ディプロムを、翌年には高等演奏課程ディプロムを取得。
エクソンプロバンス・ピアノコンクールにて3位受賞、フラム国際コンクール及びフォーレ国際コンクールにてファイナリスト。

ラヴェル等のフランス印象派の作曲家作品を中心としたリサイタルやアルベニス作曲の組曲「イベリア」の全曲演奏を行うなどのほか、デュオや伴奏活動も積極的に行っている。
北九州芸術祭、長江杯国際コン クール等にて優秀ピアノ伴奏者賞を受賞。

現在は東京を中心に演奏活動を行い、ダリ・インスティテュート(ダリ・ピアノ教室)での指導のほか、日本各地で後進の指導にあたっている。
これまでにピアノを黄海千恵子、故宝木多加志、ブルーノ・リグット、イヴ・アンリ氏に、室内楽をクロード・ルローン氏に師事。

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