ピアニストからの手紙トップ ピアノに関するQ&A-エチュード(練習曲)について

ピアノに関するQ&A-エチュード(練習曲)について

2020.12.25

Q:しっかりとした曲(5分以上の楽曲等)以外に何かやった方が良い練習曲はありますか?

 

A:(講師:塩川)それは完全に奏者のレベルに寄ることとなります。

一概には言えませんが、もしピアノを弾かれてきた年数が5年未満ですとチェルニーの練習曲30~50を日々続けるとよいでしょう。ある程度の大曲が弾けるようになったとしても、基礎力と比較するとややアンバランスであることが考えられます。更なる上達を望みたいのであれば、なるべくバランスよく機械的な訓練も行った方がよろしいかと思います。

ある一定以上のレベルになれば、ショパンのエチュードやリストのエチュードを弾くことになるでしょう。これらの練習曲は逆に一般的に弾かれる楽曲よりも技術的に難しい内容を要求されます。

ご自身のピアノ演奏にある程度自身がおありで、未だにこれらを弾かれたことがなければ積極的に挑戦してみるとよいでしょう。

 

 

 



PROFILE

ダリ・インスティテュート「ピアノ教室」
塩川 正和
ダリ・ピアノ教室講師
アドバンスコース特別講師

福岡第一高等学校音楽科卒業。在学中に福岡県高等学校音楽文化連盟コンクールにてグランプリ、ショパンコンクール in Asia 協奏曲C部門九州大会金賞、北九州芸術祭クラシックコンクール一般の部において最年少17歳で大賞及び県知事賞を受賞するなど、コンクールにて研鑽を積む。
また、ボルドーにて開かれたユーロ・ニッポンミュージックフェスティバルに招待演奏者として参加し、ソロ曲及びシュピーゲル弦楽四重奏団とシューマン作曲のピアノ五重奏曲を演奏し好評を博す。

フランスのパリ・エコールノルマル音楽院にフジ・サンケイスカラシップの奨学金を受け授業料全額免除で入学。
20歳にて同校の高等教育課程ディプロムを、翌年には高等演奏課程ディプロムを取得。
エクソンプロバンス・ピアノコンクールにて3位受賞、フラム国際コンクール及びフォーレ国際コンクールにてファイナリスト。

ラヴェル等のフランス印象派の作曲家作品を中心としたリサイタルやアルベニス作曲の組曲「イベリア」の全曲演奏を行うなどのほか、デュオや伴奏活動も積極的に行っている。
北九州芸術祭、長江杯国際コン クール等にて優秀ピアノ伴奏者賞を受賞。

現在は東京を中心に演奏活動を行い、ダリ・インスティテュート(ダリ・ピアノ教室)での指導のほか、日本各地で後進の指導にあたっている。
これまでにピアノを黄海千恵子、故宝木多加志、ブルーノ・リグット、イヴ・アンリ氏に、室内楽をクロード・ルローン氏に師事。

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