ピアニストからの手紙トップ どんなピアノを買えばいいですか?
どんなピアノを買えばいいですか?
2022.10.08
ピアノ教室に通い始めたばかりの生徒さんからよく聞かれる質問です。 住宅事情や予算にもよるので、今習っている先生とよく相談されるのが一番よいと思いますが、 私からは88鍵盤のピアノをお勧めします。 一般的にピアノ、と言われるとイメージされるグランドピアノは鍵盤数が88です。 キーボードやシンセサイザーには61鍵盤やそれより少ないものもたくさんありますが、 ピアノ教室で使われるピアノは88鍵盤あるのが通常です。 ピアノを始めたばかりのころは鍵盤が少なくても弾ける曲が多いのですが、 初級以降になってくると61鍵盤では足りない箇所が必ず出てきます。 また88鍵盤ならどんなピアノでもいいわけではありません。 難しい曲を弾くようになると、必ずタッチについて先生から教えられると思います。 電子ピアノがだめというわけではありませんが、 楽器可のご自宅の場合はアコースティックピアノをお勧めします。 今は、電子ピアノでも品質の良いものが増えていますが、本物のピアノにはかないません。 どんなに電子ピアノのタッチをピアノに近づけたとしても、やはり、電子には変わりなく、 ピアノとは別物のように感じます。 ご自宅の事情で電子ピアノを選ばれる場合は、なるべく木製の鍵盤でできているタイプを選びましょう。 タッチがより繊細に表現できる作りになっています。 また、ピアノを弾いたときの感覚が、できるだけ本物のピアノに近いものがよいでしょう。 軽いタッチのものに慣れてしまうと、ピアノ教室のピアノの鍵盤が重く感じてしまい、 弾きにくくなると思います。 ピアノのレッスンを始めたら、どうしても楽器が必要です。 それに、お家にピアノがあると、レッスンがより楽しくなります。 頑張ってくださいね。 ダリ・ピアノ教室講師 草間 友来(国立音楽大学卒) ダリ・ピアノ教室(北戸田駅前教室)
PROFILE

- 塩川 正和
- ダリ・ピアノ教室講師アドバンスコース特別講師
福岡第一高等学校音楽科卒業。在学中に福岡県高等学校音楽文化連盟コンクールにてグランプリ、ショパンコンクール in Asia 協奏曲C部門九州大会金賞、北九州芸術祭クラシックコンクール一般の部において最年少17歳で大賞及び県知事賞を受賞するなど、コンクールにて研鑽を積む。
また、ボルドーにて開かれたユーロ・ニッポンミュージックフェスティバルに招待演奏者として参加し、ソロ曲及びシュピーゲル弦楽四重奏団とシューマン作曲のピアノ五重奏曲を演奏し好評を博す。
フランスのパリ・エコールノルマル音楽院にフジ・サンケイスカラシップの奨学金を受け授業料全額免除で入学。
20歳にて同校の高等教育課程ディプロムを、翌年には高等演奏課程ディプロムを取得。
エクソンプロバンス・ピアノコンクールにて3位受賞、フラム国際コンクール及びフォーレ国際コンクールにてファイナリスト。
ラヴェル等のフランス印象派の作曲家作品を中心としたリサイタルやアルベニス作曲の組曲「イベリア」の全曲演奏を行うなどのほか、デュオや伴奏活動も積極的に行っている。
北九州芸術祭、長江杯国際コン クール等にて優秀ピアノ伴奏者賞を受賞。
現在は東京を中心に演奏活動を行い、ダリ・インスティテュート(ダリ・ピアノ教室)での指導のほか、日本各地で後進の指導にあたっている。
これまでにピアノを黄海千恵子、故宝木多加志、ブルーノ・リグット、イヴ・アンリ氏に、室内楽をクロード・ルローン氏に師事。